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【海外駐在員コラム】マレーシア

マレーシアコラム1

Selamat pagi!!スラマッパギ!!おはようございます!!

皆さん、マレーシアがどこにあるかご存じでしょうか?

隣国であるシンガポール、タイは知っていてもどこにあるのかわからないという人も多いと思います。人口約3,200万人のマレーシアは、赤道にほど近い東南アジアの中心に位置し、マレー半島の西マレーシアとボルネオ島北部にある東マレーシアから成り立っています。実は、一般財団法人ロングステイ財団が行う「ロングステイ希望国・地域調査」で、14年間に渡って1位を獲得し注目されている国でもあります。

マレーシアの概要

主にマレー系(69%)、中華系(23%)、インド系(7%)の三大民族から構成される多民族国家であることから、①多種多様な文化・宗教の共存、②多言語環境に対応できる質の高い人材、③安定した経済と治安、④整備されたインフラ、⑤地震・台風などの自然災害の少なさ、⑥年間を通じた温暖な気候、と世界でも類を見ない高いビジネス環境と生活環境を備えた国だと思います。秀でたダイバーシティな環境、特に国民の英語力は東南アジア随一で、中国語を話せる中華系の人材も多くいるので、グローバル化が進む現代社会において、マレーシアの高い語学力は大きな武器になります。実際に米中の貿易戦争以降、多くの企業が中国から米国への輸出リスクを避けるために生産拠点の移管先の有力候補としてあげているとも聞いています。あくまで私見ですが、マレーシアは、コスト増が著しいシンガポールに代わる東南アジアにおける経済・産業のハブとしてだけではなく、他国との言葉の壁を払拭するコミュニケーション・ハブとして発展する可能性を秘めていると考えています。

 

下記の写真は、マレー半島南部マラッカ州マラッカ市にあるイスラム教、仏教、ヒンドゥー教の各寺院が並んでいる通称ハーモニーストリート。多民族の共存、調和を象徴する場所でこの風情ある町並みは世界文化遺産にも登録されています。

マレーシアコラム2

主な地域とその特徴

マレーシアは、マレー半島の11州と首都クアラルンプール、行政都市プトラジャヤの2つの連邦直轄領からなる西マレーシア、ボルネオ島の2州と連邦直轄領ラブアンからなる東マレーシアの計13州と3つの連邦直轄領で構成されています。総人口の約8割は西マレーシアに集中しており、首都クアラルンプールがあることから政治、経済の中心として経済発展を遂げています。東マレーシアは自然豊かで石油やガス等の豊富な天然資源に恵まれていますが、人口が少ないのが特徴で資源産業等一部の業種を除いて日系企業の進出も控えめです。日系企業を製造業、非製造業に区分してみると製造業は主にセランゴール州、ペナン州、ジョホール州に多くの企業が進出しており、非製造業はそのほとんどがクアラルンプールとセランゴール州に進出しています。当社は西マレーシアのほぼ中心であるセランゴール州のペタリンジャヤ市に位置し各方面のお客様にアクセスしやすい立地です。

マレーシアコラム3

魅力的な消費市場

近年、実質GDP成長率5%前後の経済成長を続けています。国の発展と共に中間層、富裕層比率が高まり、個人の消費購買力が向上した点から中期的に有望な事業展開先国として根強い人気を誇っています。実際に日系企業もこの優秀なビジネス環境と生活環境を高く評価しており、これまでは製造業の進出が中心でしたが、マレー系を優遇するブミプトラ政策の緩和、経済成長に伴う個人の消費購買力の向上を背景に卸売業、サービス業といった非製造業の進出も著しいです。その中で特に成長が著しく国家戦略の柱にもなっているのがハラールビジネスです。マレーシアは、ハラール・ハブ政策を掲げ、政府主導で世界のハラールビジネスの中心になることを目指しています。マレーシアのハラール認証は、政府機関が管理していることもあり、ルールが明確で日系企業にも好まれています。マレーシア市場を足がかりに、アジアから中東、アフリカ市場への事業展開も狙え、イスラム圏約18億人へのゲートウェイと考えることも出来ます。また、マレーシアは二国間の自由貿易協定(FTA)の締結を積極的に進めており、更なる輸出入の拡大、消費市場拡大の効果が期待できることも魅力的な点です。

マレーシアコラム4

Byokane (Malaysia) Sdn. Bhd.

当社は、締結部品をはじめ、多種多様な金属加工部品を取り扱う専門商社として、車両関連・家電・OA関連のお客様を中心に長年モノづくりを支えてきました。1981年にマハティール元首相が提唱したルックイースト政策、1985年のプラザ合意後の円高を背景に日本企業の進出ラッシュが続くなか、当社は1990年にマレーシアの首都クアラルンプールに駐在員事務所を設立、同年に東洋の真珠と呼ばれるペナン島にも駐在員事務所を設立し発展を遂げてきました。2012年にはお客様へのサービスの更なる充実化を図り、より成長、発展を遂げる為、現地法人会社を設立し現在に至ります。

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マレーシアコラム6

顧客満足度120%を目指して

価格が安い、品質が良いということも勿論大切ですが、お客様目線を持つことで、よりよい価値を提供しようという意識付けに繋がり、ひいては顧客満足度向上につながる顧客対応や商品提案が可能となります。ここでは、お客様からご支持頂いた案件の一例をご紹介します。

 

近年、お客様の製造現場において自動化の動きが加速していますが、当社の主要取扱品目であるねじでもその動きは加速しています。よくあるねじ自動機締結のトラブルとしては、小規模な停止、いわゆるチョコ停です。チョコ停の主な原因は、トルク不足等が原因で起こる「締結不良」、締付時のねじとねじ穴の位置ずれ、ねじのリセスと電動ドライバーとの嵌合性能等が原因で起こる「斜め締め」等があります。チョコ停は「チョコっと停止」の略語である通り、上記のようにある程度原因がはっきりしていますので、トラブルの発生から復帰までの時間は数分程度と復帰までの時間が短く、復帰作業は現場の作業者が日々の業務として行うため顕在化されにくいです。しかし、1日では数分ですが1ヶ月、1年単位でみていくとどうでしょうか?塵も積もれば山となる、結構なロス時間となり、目には見えにくいコストが実は発生しています。更には製品の出荷停止や設備の重大な故障に直結するドカ停にまで発展する可能性も秘めています。

 

そんな中、当社の自動機締結に対応する製品の一つである自動機締結対応リセスを提案致しました。従来、一般的な十字穴リセス、トルクスリセスは、電動ドライバー先端部とリセスのガタつきが大きい為、安定性が悪く、締め付け過程でふらつきやすいので、位置ずれ、斜め締め等を誘発しチョコ停に繋がってきました。当社ではその欠点を改善した画期的なねじを取り揃え、お客様の問題、課題を数多く解決してきた実績がございます。実際にマレーシアのお客様も締付時のねじ落下によるチョコ停の問題を抱えており、当社のねじをご採用頂くことで解決となり顧客満足度の向上に繋がりました。これはあくまで一例ですが、このようなお客様目線で行ってきた顧客対応、商品提案活動を通して、マレーシアのお客様への金属加工部品における当社販売シェアは高い水準を有しており、ひいては売上・事業拡大という結果を達成することができています。

 

当社は今後も顧客満足度120%を目指してチャレンジしていきます!

上記の自動機締結対応ねじ単体だけでなく、協力メーカー様とタッグを組み、自動化設備の設計・制作、電動ドライバー、電動ドライバー用ビット、自動機締結対応ねじの4点セットでお客様のニーズにお応えが可能です。自動機締結ねじに限らず、規格品・特殊品等、ご要望がありましたらByokane (Malaysia) Sdn. Bhd.までお声がけください。

マレーシアコラム7

会社概要

商号  :Byokane (Malaysia) Sdn. Bhd.

所在地 :Suite L17-08, Level 17, PJX-HM Shah Tower, Persiaran Barat,

ㅤㅤㅤㅤㅤ46050 Petaling Jaya, Selangor, Malaysia.

設立  :2012年8月1日

ISO認定 :ISO9001:2015 / ISO14001:2015

 

<お問合せ>

当社製品並びにご意見、ご要望、ご質問などお気軽にお問合せ下さい。

対面での商談が難しいお客様のご相談・ご要望にも最大限にお応えできるよう、

オンライン会議ツール「Microsoft Teams」を使用した商談も可能です。

 

電話      :+60-3-7931-9292

Eメール : bmkl_admin@byokane.com.my

対応言語:日本語、英語、中国語、マレー語

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