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【海外駐在員コラム】インドネシア
東京鋲兼 ジャカルタ コラム

「ティダ・アパアパ」の精神。

インドネシアで生活をしていると必ず耳にする魔法の言葉、ティダ・アパアパ。 「気にしない!大丈夫!」という意味です。 スーパーで買い物をして、レジのおつりで手渡されたのは、飴玉2つ。その時笑顔で言われた言葉も「ティダ・アパアパ」。 戸惑うことも多くありますが、時にはこちらのミスも 「ティダ・アパアパ」 で水に流してくれます。 そんな寛容さがインドネシアの魅力と強さの一つなのかもしれません。

 

そんな寛容なインドネシアでの悩みの一つが、ジャカルタでの大渋滞です。渋滞無しなら10分で着くところも数時間かかる場合もあります。50キロ先のお客様への訪問も大渋滞でなんと34時間かかることも。先輩方に教えて頂いた教訓は、「出発前に必ずお手洗いを済ませること」。 ですので、お客様との商談を終えたら、必ずお手洗いを借りていました。 これを逃して大渋滞に巻き込まれると、「ティダ・アパアパ」では済まされないのです。

インドネシアの概要

インドネシアは正式名称を「インドネシア共和国(Republic of Indonesia)」と言います。赤道にまたがる1万を超える島々からなる世界最多の島嶼国です。首都はジャワ島のジャカルタに置かれています。東南アジア諸国連合(ASEAN)の本部もジャカルタにあり、インドネシアはASEANの盟主と呼ばれています。

 

人口は世界第4位の26千万人、面積は日本の5倍に当たる189万平方メートルにも及びます。

民族は大半がマレー系ですが、約300にも及ぶ多様な民族を抱える多民族国家です。

宗教はイスラム教徒が全体の88%を占めており、世界最大のイスラム教徒人口を誇ります。

一方で、キリスト教、ヒンドゥー教、仏教、儒教なども信仰されており、宗教的な多様性もあります。

 

こうした多文化、多民族の巨大な地域大国インドネシアは、その人口規模から外資系企業の投資が活発化するとともに、地場企業の事業展開も広がり、経済・社会が大きく変容しています。

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魅力的な消費市場

インドネシアは、総人口に占める生産年齢人口比率が上昇する期間である「人口ボーナス期」が2040年まで続くとされています。これにより中間所得層が増えることも期待されています。2009年には中間層が8,000万人(全人口比35%)だったのが、2015年には中間層と低所得層の人口が逆転しました。今後も中間層の増加が見込まれています。

 

経済成長による所得水準の上昇で、携帯電話、二輪車、自動車への購買意欲の高まりや、美容関連、衛生用品、シャンプーなどのパーソナルケア用品、洗剤などのホームケア商品が急激に伸びています。食品では加工食品の伸びが著しいほか、各種飲料の消費も大幅に拡大しています。特に近年、ジャカルタ等の中核都市以外の地方では、商業施設へのアクセスの悪さからスマートフォンを介したEコマースによる取引が伸びています。

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投資先としてのインドネシアの魅力

日系企業の進出先をみると、ジャワ島にある首都ジャカルタと近隣の自動車産業の集積が進む西ジャワ州にその大半が集中する傾向があります。当社はジャカルタ市内に位置し、各方面のお客様にアクセスしやすい立地にあります。

 

次に分野別の進出状況を見てみましょう。製造業が5割弱となっていますが、うち自動車関連が全体の14%と大きな割合を占めています。国内自動車販売台数に占める日系ブランドのシェアは96%、二輪車も日系メーカーが90%以上を占め、日本車に対する信頼が厚い市場です。国内自動車販売台数は年間100万台、二輪車販売台数は年間600万台程で推移しています。中期的には、人口が多い上に所得増による自動車の保有人口増加が期待できるという環境があることから、インドネシアは今後も有望な自動車、二輪車市場と言えるでしょう。

 

インドネシア政府は資源経済依存からの脱却を目指しており、自動車など付加価値が高い商品の輸出が奨励されています。環境規制と電気自動車(EV)政策も打ち出しており、EVを含めた自動車産業への今後の国の政策が注目されます。

 

一方、ここ数年の傾向では、インドネシアの人々が日本文化に触れる機会が以前と比べ圧倒的に増えていることから、飲食や小売りといったサービス関連企業の進出が増えています。 

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積極型提案営業でお客様満足度120%を目指します!

ジャカルタ駐在員事務所は、締結部品商社のパイオニアとして、日系企業の進出が相次いだ2011年~2015年より前の1997年にシンガポールの出先機関として設立され、今日まで20年以上もの間インドネシアでお客様のモノづくりを支えてきました。お客様の分野は車両、OA機器、医療など多岐に渡っています。

 

タイムリーにインドネシア国内のお客様のご要望を聴き取り、業務経験豊富な当社シンガポール本部スタッフ、及びアセアン、中華圏、日本国内の数ある協力メーカー様と連携し、積極型提案営業、お客様満足度120%を目標に、日々最適な締結部品を提供しています。

近年では車両部品製造販売のお客様より、当社納入製品の納期遵守や品質クレームゼロに対する取り組みを評価頂き「デリバリー部門」および「ゼロディフェクト部門」における感謝状を頂きました。コストについても、お客様が切削加工で検討していた部品を一体加工へ工法変更を提案することで大幅なコストダウンに繋がったケースがあります。

 

また、インドネシア国際金属加工展へ出展し、従来のトルクスリセスよりもドライバービットとの嵌合性と耐久性に優れたリセスや、作業者の経験やスキルに頼らず誰でも熟練工のように締結が可能な電動ドライバーの実演紹介を行い、大きな反響を頂きました。

 

インドネシア国内の人件費高騰にお悩みのお客様も多いと思います。

当社では自動化設備の設計・製作や、ネジ締め自動機やロボ・電動ドライバーのご提供も可能です。自動化、省力化をご検討のお客様や、インドネシア国内では製造ができないような高難易度、高付加価値品をお探しのお客様は、是非一度当社へお声がけ下さい!

会社概要

商号:TOKYO BYOKANE (S) PTE LTD Jakarta representative office

所在地:Skyline Building 9th Floor JI.M.H Thamrin No9 Jakarta 10340 Indonesia

電話:+62-21-390-1439

E-mail:byokane3@rad.net.id

対応言語:日本語、英語、インドネシア語

 

対面での商談が難しいお客様のご相談・ご要望にもお応えできるようオンライン会議ツール「Microsoft Teams」を使用した商談も可能です。

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