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【海外拠点コラム】メキシコ

メキシコ①

メキシコはどんな国なの?
太陽と情熱の国、メキシコ。
アミーゴ、セニョリータ、テキーラ、タコスなど、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
メキシコはアメリカ合衆国と中央アメリカの間に位置する国で、西側に太平洋、東側はメキシコ湾とカリブ海に面しています。町の風景はスペインによる植民地時代の面影を残しつつ、古代マヤ文明や中世期に栄えたアステカ王国の文明の遺跡、カリブ海に面したリゾート地カンクンなど、観光名所としても大変人気のある国です。

メキシコの概要

正式名称はメキシコ合衆国で、32の州があります。アステカの守護神メヒクトリ「神に選ばれし者」にちなんで呼んだ「メヒコ」に由来し、「メキシコ」は実は英語読みです。人口は約1億3千万人と日本とほぼ同じにも関わらず、国土は日本の約5倍! 首都はメキシコシティで、地理的には北西部、北東部、中西部、中央部、南部の5つに分かれています。最も人口が多いエリアはメキシコシティを中心とした中央部で、総人口の3割以上がここに住んでいます。言語はスペイン語。メキシコ人の約97%はスペイン語話者で、約3%が先住民言語を話します。民族構成はメスティーソ(先住民とスペイン系白人の混血)が60%、先住民が 30%、スペイン系白人9%、その他1%にて構成されています。 宗教はスペインの植民地だったこともあり、カトリックが人口の約80%を占め、ブラジルに次いで世界で2番目にカトリック信徒が多い国なのです。 巨大な米国市場へのアクセスや人件費の面から、現在各国からのメキシコ進出が活発化してきています。メキシコは自由貿易協定 FTA締結を推進し、現在は50カ国と協定を結んでいます。

メキシコの主要産業

メキシコの主要産業は、製造業・鉱業・商業です。製造業の中でも、自動車産業はメキシコの経済を支える重要な役割を果たしています。下のグラフは自動車生産額の国内・輸出向け比率を表してます。近年は8割以上が国外への輸出となっており、更にはそのほとんどがアメリカ・カナダ向けです。自由貿易協定FTAにより、国外から部品調達する際に、関税障壁が低いという利点もあります。航空機産業も自動車産業同様、アメリカや諸外国が投資を行っており、今後の発展が見込める産業となってます。また、医療機器(9割がアメリカ向けに輸出、過去5年間で約50%増)も今後の需要が見込める産業として注目されてます。 メキシコに進出済みの日系企業は、約1,300社あり、業種別に見ると、製造業が最も多く全体の57%を占めています。その次にくるのが卸売業・小売業で18.3%、運輸業・郵便業が7.5%と続き、建設業が2% 、その他15.2%で構成されています。

 

アメリカコラム②

現在は世界中の自動車メーカーがメキシコに工場を設けており、特に日系企業が多いのは、中央高原地域にあるグアナフアト州、ケレタロ州、アグアスカリエンテス州です。グアナフアト州にはマツダ・ホンダ・トヨタ、アグアスカリエンテス州には日産の完成車工場が設立され、それに伴ってティア1の日系自動車関連企業が集中しています。各州では治安の強化にも努めているため、比較的安全で日系企業で働く人々の居住区としても人気です。

メキシココラム③

地理的優位性

メキシコは北米と南米の中間に位置しており、世界最大の経済大国であるアメリカと国境が接しています。高速道路、鉄道、港湾等の国内インフラ網が整備されており、国内の主要都市だけでなくアメリカへのアクセスを可能にしています。また、太平洋側と大西洋側の両側にコンテナ港があり、アジア、オセアニア、南米西海岸、南米東海岸、欧州、アフリカへのアクセスが容易なため、世界主要港への到着日数が少なくてすむことも魅力です。進出企業にとって地理的優位性は、北米ビジネスにおいて重要であると考えられます。

アメリカコラム④
アメリカコラム⑤

BYOKANE MEXICO S.A de C.V

当社は、ボルトやナットその他締結部品をはじめ、多種多様な金属加工部品を取り扱う専門商社です。2016年からメキシコに進出し、バヒオ地区グアナファト州イラプアトに営業所兼倉庫を構え、主に車両のお客様向けに部品を供給しております。バヒオ(Bajio)とは盆地を意味し、メキシコの中央高原の盆地地域一帯がバヒオ地区と呼ばれています。ここ10年で新しくメキシコに参入した日系企業の約9割がバヒオ地区に進出し、メキシコ在留邦人の約半数はこの地域に住んでいると言われています。その中でも当社のあるグアナファト州は、ホンダ・トヨタ・マツダなどの日系大手メーカーの工場があり、自動車産業が集約された地域です。交通の利便性が高く、一年にわたり安定した気候であることからも、お客様への安定した供給体制が整っています。従業員スタッフはスペイン語・英語・日本語でコミュニケーションが取れ、常にお客様目線での商品提案や課題解決提案を行っております。また納期・在庫管理を細やかに徹底することで顧客満足度を高めていこうと、日々精進しております。更に、グローバルでの製品調達体制が整っており、日本・中華圏・アセアンとの情報共有と共に、お客様のニーズに沿った高品質な商品を適した地域からボーダーレスで調達することが可能です。 主な取り扱い技術・製品は、精密機器用ネジ、特殊冷間圧造、プレス加工、切削加工、ダイカスト、MIM、焼結、スプリング、ASSY、カーボン・マグネシウム等の射出成型、アルミニウム素材の特殊成型、樹脂成型、FAなどです。

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USMCAにも対応した提案と課題解決をいたします!

メキシコでは、日系・米系・ドイツ系など主要な自動車メーカーの工場が多数あることから、ティア1のサプライヤー進出数では他国に引けを取らないレベルです。年間の自動車生産台数においては、メキシコ約400万台、タイ約200万台、インドネシア約130万台と、他国と比較しても多くの台数を生産しています。しかし、下の表のように主要加工工程別の自動車サプライヤーを比較したときに、メキシコでの自動車生産台数に対して、部品サプライヤーの数が少なく、日系企業のティア2・ティア3の数が不足している状況にあります。

 

メキシココラム⑤

上記に加え、北米自由貿易協定(NAFTA)からアメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に改訂されたことより、メキシコの自動車産業にとっては厳しい状況になっています。自動車関税をゼロにする主な改定要件としては、調達要件(RVC:Regional Value Content) と 賃金条項(LVC:Lavor Value Content)があります。 完成車のRVCでは、「域内調達は62.5%から75%へ引き上げ。完成車、基幹部品、主要部品、補完部品、鉄鋼・アルミニウムにより調達比率は変わってきますが、現行よりも比率は上がっています。 LVCは、「乗用車・SUVは部材の40%を時給16ドル以上の地域で生産する」という条項に改訂されました。そうなると、実質コアパーツの多くはメキシコでの生産は不可能ということになります。つまりLVCは事実上、アメリカへの生産拠点移転を促すものと言えます。USMCAの新基準を満たすために、今後サプライヤーの再編が必須になってくるのではないでしょうか。

 

当社は、メキシコでの加工部品企業の不足を補填すべく、日本・中華圏・東南アジアからの製造部品調達を充実させております。当社を経由していただくことで、「お客様の他拠点の管理費、輸送費、輸入時の煩雑さ、輸入後の在庫スペース等の削減」、「当社倉庫を利用することで必要数のみの購入で済む効率化」などを、お客様から大変評価をしていただいています。また、上述のUSMCAに対応すべく、域内調達を希望されるお客様への供給も強化していきます。 当社取り扱い部品に限らず、メキシコでお困りの製品、域内調達・他国からの調達、また、コスト低減提案をご希望のお客様、是非ともBYOKANE MEXICOにお声がけ下さい!

当社アメリカ拠点とも連携をとりながらメキシコでの課題解決のお手伝いをいたします。

会社概要

商号     : BYOKANE MEXICO S.A de C.V

所在地 : AV. Rio Segura 161A Col. Parque Tecno Industrial Castro Del Rio,C.P 36810 Irapuato,

ㅤㅤㅤㅤ  GTO, Mexico
設立  : 2016年11月7日
HP    : https://www.byokane-usa.com/

<お問合せ>
当社製品ならびに設計段階の製品のご相談、ご要望、ご質問などお気軽にお問合せ下さい。
対面でのご商談は勿論のこと、WEB会議ツール「Microsoft Teams」でのご商談も可能です。

電話     : +52-462-800-6369
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メキシコ⑥